農業

機械の故障をきっかけに農家が引退する現実

昨日、このようなことがありました。

30年活躍してくれたユンボがとうとう引退を迎える日が来ました。

 

同時に、次のユンボをどうするか問題が浮上します。
とは言え、すぐに出せる資金もなく、投資効率を考えると購入するべきかどうかすら悩みます。

年配の農家さんであれば確実にここで辞めることでしょう。

機械の故障をきっかけに農家が引退する現実についてお話します。

なぜ機械の故障程度で引退?

理由は簡単です。

機械が高く、回収できるメドが立たないため

例えば、今回のユンボ(正確にはバックホーと言います)を中古で購入しようとする場合、約100万〜250万円程度かかることになります。

10町以上の大規模な農家さんになれば話は別ですが、中、小規模の利益がうすい稲作のためだけに100万を投資することはとても厳しい現実です。

解決案

リースか近くの農家さんに借りるという案があります。

しかしいずれにしてもコストがかかったり、好きな時に使うことができないというデメリットもあります。

シェア用の機械を農家さん同士で購入するという手もありますが、みんな使いたいタイミングは結局同じ場合が多く、考えている以上に難しいのが現実です。

現実

このように機械をきっかけに引退する農家さんはとても多くあります。

特によく言われるのは稲刈りをするコンバイン。

これがもし使えなくなってしまったらもう辞める。

という農家さんはたくさんいらっしゃいます。

もし買い直すと、高級車並みの価格になってしまうため、もう諦めるしかない農家さんがほとんどです。

未来はどうなる

高齢化にともない、引退する方、機械の故障をきっかけに引退する方が続出します。

僕が農業に関わり始めたこの5年間でも85万人もの農業就業人口が減っているというデータもあります。農林水産省のデータより)

平坦な土地で大規模にやっている農家さんに農地は集約されていき、山間部の小さな田んぼはどんどん荒れていくことになっていくでしょう。

今、僕たちができること

  1. 自給農のススメ
  2. 若い農業者を応援

全員が自分で食べる分程度の「自給農業」をおすすめしています。

これから田んぼはどんどんあまってくるため、自分たちでできるチャンスは広がります。
特に山間部の小さな田んぼはどんどん空いてくるでしょう。

地域に移住する方は、田んぼを一緒に借りて作業をすることで地域の信頼度も高まります。

そこまでできないよという方が大半かもしれません。

そのような場合はぜひ、「若い農家さん」からお米を購入してください。

ポケマルや楽天、メルカリなど手段はたくさんあります。

離農する方が増える一方、新たに農業にチャレンジする世代もいることは確かです。

ぜひこれからの、農業を担う、若い農業者を応援する気持ちで、お米を選んでいただけたらうれしいです!