88の工程

唐箕(とうみ)を使った選別

お米作り88の工程(現代版)の4、「種籾の唐箕選別」についてお話します。

これから田んぼを初める人や、やったことのない人でもわかりやすいように、写真と動画を使って説明します。

こんな方におすすめの記事です。

  • 唐箕について知りたい
  • どうやって唐箕の選別をしているかを知りたい
  • 唐箕の写真、動画を見てみたい

唐箕ってなに?

唐箕(とうみ)とは風を使って選別する機械

「唐箕」と書いて「とうみ」と読みます。

普段から田んぼと縁がない方にとっては耳慣れない言葉ですよね。僕も田んぼに関わるまで聞いたこともありませんでした。

でもこの唐箕、現代でも画期的だなと感じるくらい優れものなんです。

これからお見せする唐箕は手動なので電力も使わずとてもエコな機械です。

写真でわかる唐箕

唐箕の構造は簡単に言うと

  • 籾など選別したいものを入れる投入部
  • ハンドルを手で回すことで羽根を回転させて風を作る部分
  • 選別されたものが出てくる排出口

からできています。

僕が使っているのは昔ながらの唐箕です。木で作られていて、当然、手動のものです。

唐箕(ハンドル側)
唐箕(逆側)
唐箕の投入口
唐箕の内部

 

唐箕はどんな風に使うの?

脱穀した籾を、風の力で藁くず、小さい籾、大きい籾に分ける

脱穀したままの籾は藁くずや、稲の葉っぱや、熟していない籾等が含まれています。

これを風の力を利用して、藁くず、小さい籾、大きい籾に分けることができるのが唐箕です。

使い方はとても簡単。

  1. ハンドル部分を一定の速さで回し続ける
  2. 上から籾を投入する
  3. 手前側に出てきた良い籾を回収する

これだけで、一番軽いくずは外へ飛ばされ、軽い籾は少し飛ばされて2番の出口から落ち、良品である重い粒は1番の出口から落ちます。

仕組みはとても原始的ですが、効果は絶大です。

文字だけだと少しわかりづらいですね。

使っている様子を動画にしたのでご覧ください。

現代ではこんな唐箕もある

手動タイプ電動タイプ

昔ながらの木でできた唐箕と比べると少し味気ない気もしますが、壊れにくそうでいいですね。電動であれば一人作業も可能になるので、とても便利そうです。

まとめ

唐箕は風の力で選別する機械

唐箕がどのような機械かおわかりいただけたでしょうか。

風のチカラで選別する。

たったこれだけのことですが、画期的だと思いませんか?僕は最初見た時、この形といい、仕組みといい、とてもキュンキュンしました♪夏休みの宿題の工作で、これを作りたかったー!!と思うくらい。

DIYで唐箕を自作してみるというのもおもしろそうですね。